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探偵事件簿:
ストーカー被害相談例06

「襲い掛かる視線」38男性

会社員としての忙しい毎日。趣味はブログで小説を書くことでした。
毎日、通勤の電車の中で構想を練り、帰宅してからの更新が日課であり、楽しみにもなっていました。
読者も増え、出版社からも興味を持ってもらい、ストーリーもいよいよ佳境に・・・

私のブログは、コメントを書き込めるようにしていました。読者からの率直な感想を得たかったからです。皆さん、私のストーリーに夢中になってくれ、熱い感想が次々と寄せられてきました。
小説のストーリーは、太平洋戦争中の知られざる暗躍者、舞台裏で立ち回る架空の人物を活躍させるというもの。戦中の歴史好きの私にはピッタリの時代背景。
佳境に迫ったある日、コメントにいつもとは明らかに雰囲気の異なる一言が。
「許さない」
とだけ書かれたコメント。書込み人のメールアドレス、ハンドルネームも一切無し。ただ一言だけ。
気味が悪い一言でしたが、悪戯だろうと気にしないようにしていました。

しかし、こんなコメントが毎日続くようになってしまったんです。
「後悔するよ」「お前を毎日見張っている」「お前の行動は目が離せない」「お前は禁断の柵を乗り越えてしまった」「まずは足元を確かめよ」などなど・・・
明らかに同一人物からの書込みでした。書込み人の言う「禁断の柵」とは一体何なのか。
毎日続けてきた小説の更新もこのことが気になるのと同時に徐々に恐怖も芽生え、疎かになってしまっていました。

ある日を境に、恐怖は現実のものになりました。会社からの帰宅時、自宅最寄の駅の改札を出たとき、明らかに私を見る男性がいたのです。
そして明らかに私の動きを目で追っているのです。私は彼を全く知りません。見られる意味も全く分かりません。
この「改札男」、彼は私を待つことが日課になっていました。毎日いるのです。そして毎日私を目で追うのです。
彼が私のブログにコメントを書き込んでいる人物なのか。確証はありませんでしたが、あの冷たい刺さるような視線は間違いないと確信できました。

日に日に被害は拡大しました。コンビニに行っても、通勤電車の中でも私を見ている人物がいるんです。毎回その人物は違うのですが、明らかに私を見ている。
何者かが指揮を執り、私の行動を見張っているのです。
「お前を毎日見張っている」書き込みが頭をよぎります。私は何者かを敵に回してしまった。意としない何かが原因で。
私への「監視」が始まり1週間、ブログを閉じることを決意しました。志半ばでの閉鎖は悩みましたが、日々の圧力から逃げ出すには、仕方ないことです。

知らない人物に監視される精神的な圧力は相当のものです。
閉鎖すれば終わると思っていた「監視」、結局終わることなく、今も誰かが私の行動を全て監視されています。家にいても、職場に行っても、実家に帰っても。
私が監視から逃れるには、何をどうしたらいいのか。何が目的なのか。乗り越えてしまった柵は一体何なのか・・・

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